(2) 地震動

 ○ 想定断層周辺で強い地震動が予測され、軟弱な地盤で特に強い地震動が予
   測されます。
 ○ 小倉東断層北東部の想定では、震度5以上となる地域は北九州市の中央部か
   ら東部にかけてで、震度6弱となる地域もわずかに存在します。
 ○ 西山断層南東部の想定では、筑豊地域及び宗像地区周辺で震度5強となると
   予測され、震度6弱となる地域も一部に存在します。
 ○ 警固断層北西部の想定では、福岡市の大半が震度5強となり、一部で震度6弱
   がわずかに現れます。
 ○ 水縄断層西部の想定では、筑後平野の大半の地域で震度5強となり、震度6弱
   となる地域も一部存在します。
(注) 1 ライフライン等被害については、単体施設被害のほか、建物倒壊・崩壊、火災の影響
     を受けるため、これらの要素を加味すれば、被害箇所数は、単体施設被害箇所数+全
     壊建物棟数+火災出火件数を加えたものとなる。

    2  人的被害について、(  )内は建物崩壊のみによる死傷者数であり、その他は斜面
     崩壊による死傷者数である。
  区  分   小倉東断層
北  東  部
西山断層
南 東 部
警固断層
北 西 部
水縄断層
西   部
 地震の規模
 (マグニチュード)
   6.5    6.5    6.5    6.5
 震源の深さ   10km  10km  10km  10km
 最大震度    6弱   6弱   6弱   6弱
建物被害棟数  全壊・木造   737   258   988   183
 全壊・非木造   144   146   115     2
 全壊 ・ 計   881   404 1,103    185
 半壊・木造 1,115   597 3,600   542
 半壊・非木造    82    43   184    12
 半壊 ・ 計 1,197   640 3,784   554
ライフライン等被害  箇所  上 水 道    11    47    91   110
 下 水 道     0     0     1     0
 都市ガス管     0     0     2     0
 配 電 柱     1     1     1     1
 電 話 柱     1     5     2     2
 プロパンガスの漏洩   676   498 1,394   461
 道   路     8    59    13    28
 鉄   道     4    19     7     4
 港湾係留施設  13.7km  0.2km  11.5km  0km
火災  出火(件数)     7     4    11     2
 延焼による焼失
 (棟数)
    0     0    31     0
人的被害  人数  死   者   (43)
   54
  (15)
   28
  (58)
   80
  (11)
   16
 負 傷 者 (1,887)
 1,890
(1,854)
 1,857
(3,057)
 3,063
 (876)
  877
 要救出者    373    180    596   132
 要後方医療
 搬送者数
   189    186    306    88
 避難者数  2,037  1,046  3,128   690
6 想定地震による被害等の概要

 (1) 被害等総括表
 
     地震動のみを算定した福智山断層北西部及び糸島半島の地震を除く4つの
    想定震源断層についての被害等の推定結果は次の表のとおり。
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(10) 人的被害

 ○ 都市直下で発生する地震で、建物の倒壊や斜面崩壊により、10数人〜80人
   程度の死者、 1,000〜3,000人程度の負傷者が発生する。

 ○ 特に、警固断層北西部の想定では、人口・都市施設が集中する福岡市直下で
   発生するため、他のケースを上回る被害となる。

 ○ それ以外のケースでの被害の程度は、小倉東断層北東部、西山断層南東部、
   水縄断層西部の順になる。

 ○ 津波による被害について、特定の地震は想定していないが、、福岡市、北九州
   市など海岸沿いの低地が広がる都市で相対的に危険性が高い。
(9) 交通施設被害

 @ 道路・鉄道被害
   ○ 想定断層近傍の路線で特に被害率が高い。ただし、若干離れていても盛
     土の被害が発生する傾向がある。
   ○ 特に、西山断層南東部の想定では、新幹線や高速道路など県の主要交通
     路に影響を及ぼす可能性があり、県全体の被害量も最も多い。

 A 港湾・漁港施設被害
   ○ 想定断層近傍の港湾で施設被害が大きい。
   ○ 小倉東断層北東部の想定での北九州港・苅田港、警固断層北西部の想定
     での博多港等、重要港湾も被害を受ける。
   ○ 西山断層南東部と水縄断層西部の想定では、港湾への影響は少ない。
(8) ライフライン施設被害

 ○ 上水道被害を除き、ライフライン施設が集中する警固断層北西部ケースで最も
   被害が大きい。
 ○ いずれの想定地震でも、液状化の危険性が高い地域で施設被害が発生する。
   ただし、上水管及びプロパンガスを除いて、県全体での被害量は少ない。
(7) 地震火災被害

 ○ 最も影響が大きいと想定された断層は警固断層北西部ケースで、福岡市を中
   心に全県で10棟強炎上出火が予測される。

 ○ 次いで、小倉東断層北東部ケースで出火棟数が多い。

 ○ 警固断層北西部ケースでは消防力の運用によっても消火できない火災により、
   延焼焼失棟数が福岡市で30棟程度になると予測される。その他のケースでは
   消防力の運用によって消火される。
(6) 建物被害

 ○ 警固断層北西部ケースで全壊棟数が最も多くなると予測される。特に木造家
   屋の全壊が他の想定地震に比べて多い。

 ○ 非木造家屋では、小倉東断層北東部ケース、西山断層南東部ケース及び警
   固断層北西部ケースで、110〜150棟程度の全壊が予測される。

 ○ いずれの想定でも、断層近傍の市町村で全壊率が高くなるが、小倉東断層北
   東部ケースと西山断層南東部ケースでは全壊率が2%を超える区町が出ると
   予測される。
(5) 津波危険

 ○ 過去には有明海において、島原半島の眉山崩壊に伴う非常に大きな津波が
   発生しているほかは、本県沿岸で大きな津波は発生していません。

 ○ 近年の津波発生域で、津波が本県に到達する可能性があるのは、日本海東
   縁部、日向灘、南海トラフ等が考えられるが、本県沿岸には高い津波は到達し
   にくいと考えられます。

 ○  なお、東シナ海、玄界灘・響灘沖、又は周防灘の活断層の活動により津波が
   発生する可能性は小さいと考えられるものの皆無とは言えません。

 ○ これらの活断層の規模等から推定される津波は、海岸沿いの標高3〜4mの
   低地に浸水被害を与えるおそれがあります。
(4) 斜面崩壊危険

 ○ 想定断層に近い急傾斜地が崩壊の可能性が高いです。
 ○ 小倉東断層北東部の想定では、北九州市を中心に被害が発生すると予測され
   ます。
 ○ 西山断層南東部の想定では、筑豊地域北西部と福岡地区北東部で被害が発
   生すると予測されます。
 ○ 警固断層北西部の想定では、福岡市を中心に被害が発生すると予測されます。
 ○ 水縄断層西部の想定では、特に危険度の高い急傾斜地は少ないが、筑後地
   域で若干の被害が発生すると考えられます。
(3) 液状化

 ○ 想定断層に近く、強い地震動が予測される軟弱な砂質地盤や盛土で液状化の
   危険性が高くなります。
 ○ 小倉東断層北東部の想定では、液状化危険度の高い地域は北九州市周辺の
   港湾付近に見られます。
 ○ 西山断層南東部の想定では、筑豊地域北西部で危険性が高い地域が点在し
   ます。
 ○ 警固断層北西部の想定では、福岡市の海岸部と福岡市近郊で危険性が高い
   地域が点在します。
 ○ 水縄断層西部の想定では、液状化危険度の高い地域はわずかに点在します。